
先月、次女が通う高校でホンダジェットの元開発責任者で設計者の
同校OB藤野道格(ふじのみちまさ)さんの講演会があり、行ってまいりました。
ホンダジェットのスペック紹介のあと、
夜中に閃いて書き留めたという実物の
コンセプトスケッチを示しながら
最大の特徴である主翼上面エンジン配置形態を説明されました。
世界一厳しい米国連邦航空局(FAA)の型式証明取得のためにNASAとボーイング
で行った数々の実験の様子もスライドを使って説明して頂きました。
しかし、そんな苦労にも関わらず、航空機の市販化は更なる莫大な資金と
多大なリスクを伴うため、
上層部から開発中止を告げられ失意のうちにホンダを去る事を決め、最後の想い出作りとして
家族と訪れたリゾート地で出会った人物が、後にホンダジェットの初顧客となった
というエピソードはとても感動的でした。
最後の章はこれからの時代を担う高校生に向けて
〈人生を切り開くために〉と題し
• Intelligence(知性)& Diligence(勤勉)
•Honesty(誠実さ)& Fairness(公平さ)
•Grit(やりぬく力)& Execution(実行力)
が重要でアメリカ合衆国第25代大統領セオドア・ルーズベルトの
演説に使用された言葉を引用して、
『The Man in the Arena(競技場に立つ者)』たれ
と締めくくりました。
その大統領演説とは以下のようなものです。
『重要なのは批評家ではない。ものごとを成し遂げるのに人がどこでつまずいたか、どうすればもっとうまくできたか、そういう粗探しはどうでもよい。名誉はすべて、実際にアリーナに立つ人のものだ。その顔は汗と埃、血にまみれている。勇敢に戦い、失敗し、何度も何度もあと一歩で届かないことの繰り返しだ。そんな人の手に名誉はある。なぜなら失敗と弱点のないところに努力はないからだ。常に完璧を目指して現場で戦う人、偉大な熱狂を知る人、偉大な献身を知る人、価値ある志のためなら自分の身を粉にして厭わない人…結局最後に勝利の高みを極めるのは彼らなのだ。最悪、失敗に終わったとしても、少なくとも全力で挑戦しながらの敗北である。彼らの魂が眠る場所は、勝利も敗北も知らない冷たく臆病な魂と決して同じにはならない。』
幾度となく挫折し、這い上がり栄光を手にした藤野さんの深い言葉でした。
いつまでも、いくつになってもアリーナに立っていたいですよね。
《口説の徒O投稿》
2013年9月にリニューアルオープン致しました。お客様に喜ばれ愛される店作りを目指して参りますのでこれからも宜しくお願い致します。